5月28日、作家、エッセイストであり、豊橋ふるさと大使でもある、新藤悦子さんによる読書サロン「新藤悦子さんと、豊川堂で。」が豊川堂本店にて行われました。
4回目となる今回は、ワークショップ形式で行う子どもタイムと、児童書制作の裏側をお話いただいた大人タイムの時間に分かれて行われました。
14時からのこどもタイムでは、「絵本をつくろう」というテーマで、画用紙2枚を2つに折ったものに、登場人物とストーリーを決め、オリジナルの絵本をつくりました。
新藤悦子さんがはじめに、絵本をつくるにあたって重要な「起承転結」のお話をして、見本で制作した絵本を読み絵本制作開始。
画用紙の色、形、ペンや色鉛筆だけではなく、おりがみや布をはったりしながら、子どもも大人も個性的な絵本づくりを楽しみました。
最後に、完成した絵本は、その場で新藤さんが読んでくれて、子どもたちは恥ずかしながらも、うれしそうでした。
当日、太田奈那さんの完成した作品をご紹介します。
タイトル 「世界一幸せな天使」
色えんぴつでかわいい天使が丁寧に描かれています。地面には、リボンを切ったものを貼っていたり、名前は雲で囲まれていたり、凝っていますね。
緑の布で草原を表現しています。
川を水色のリボンを貼って表現していていて、キラキラ光る川の様子がよく出ています。
両開きにして、天使と女の子を向かい合わせにしています。そして、「しあわせ!?」という言葉をスタンプで押していて、 言葉が強調されてより響く言葉になっています。
天使が自分の罪を許してもらって、大きく戻った羽で空に羽ばたいていく様子がよくあらわれています。
最後のページがあえて文章だけになっていますね。より心に響いてくる、起承転結のある絵本で、すばらしい内容と出来栄えです。
16時からの大人タイムのテーマは「絵本ができるまで」。
新藤さんが小学校低学年向けに書かれた、「ピンクのチビチョーク」の初校、色校などの実物をもってきて頂き、制作秘話などをお話いただきました。
また、6月下旬に講談社から発売予定の「ロップの不思議な髪飾り」のできたての表紙など。普段は見られない絵本ができるまでをご紹介していただきました。
休憩時間は新藤さんがトルコから持ってきていただいたチャイを飲んで、ほっとひと息。
休憩の間も新藤さんの周りにはお客様が集まり、興味深々にお話を伺っていました。
最後は、新藤さんに新作「ロップの不思議な髪飾り」をギターの美しい音色と共に朗読していただきました。
新藤さんの貴重なお話を聞くことができました。
雨の日にも関わらず、たくさんのご参加ありがとうございました。
楽しんでいただけましたでしょうか?
今後とも、様々な企画を考え、皆様に楽しんでいただけるようにがんばります。
どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。