トップ>東三河の郷土本>東三河の著者の本: 2012年6月 (1/1)
宇宙を感じる七日間
著者:宮本延春
東三河の著者の本

『オール1の落ちこぼれ、教師になる(角川)』の宮本延春先生の待望の新刊です。
今回は宇宙を身近に感じてもらおうと、ていねいで分かり易い文章で、さながら先生が生徒に優しく語りかける楽しい理科授業のようです。ざっくりと万有引力の法則からはじまり、雑談を交えながら相対性理論へ。教師としての経験を十分に活かしながら、ちょっと退屈になりそうな箇所では、自分の体験談でハナシをそらしながらも、また元に戻す。中高生にとって学校の授業ほど退屈なものはない。そんな子どもたちの気持ちをよく理解されている宮本先生ならではの脱線が読んでいて楽しい。
 何事も前向きに捉える思考力。疑問を次から次へと生み出す想像力。それが人間として生きていく価値を見出す原動力となる。人のココロの中はいくつも悩みや矛盾を抱え、まさしく宇宙空間のように漠然としたもの。広い宇宙を感じつつココロの在り方をも、宮本先生は教えてくれる。

プレアデス出版
1,890円(税込)
発売日:2012/6/20