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東三河の近代を築いた人びと
著者:東三高校日本史研究会
郷土本

恩師より

この本は、諸君たちが高校一年生(1997年)の時に別所先生を中心として編纂された冊子です。本来は高校生諸君に今生活している東三河のささやかな歴史を分かってほしいとの思いで作成されました。約2000部は売れました。

当時は興味が沸かなかったと思いますが、特に故郷を遠く離れて生活の基盤を置いている人々も多いと思います。自分が生まれ育った所がどんなところか、配偶者や子供たちに語り告げられますか。

卒業15年、現役バリバリで後ろを見る暇は無いのかも知れない。走りすぎて疲れ気味になっていたら諸君のルーツは東三河に存する。一度、原点に舞い戻ってみよう。

卒業後20年、崖を駆け上がるか、登り切れずに佇んでいるかも知れない。故郷は新しい道標を優しく指示してくれるかも知れない。

卒業後25年、全人生の折り返し点に入った頃、諸君自身の自分史が始まる。

本書に取り上げられた人物は、第一に、この東三河地域に踏みとどまって、地域社会の発展、向上に貢献した人物が発掘、紹介されています。第二に、主な活躍の舞台が他郷であっても東三河の出身者として日本の近代社会の形成に寄与した人物に新しい観点から光が当てられています。「あれもこれも」という人名事典的な網羅性を避け、今日的な視点から再評価に値する業績やユニークな生き方をくりひろげた人物54人が取り上げられ、範例的に紹介されています。配列に当たっては、多種多様な人物を日本の近代史の流れの中にわかりやすく位置づけるために、54人の人物が政治、産業経済、教育、郷土研究などの九つの分野に分けられ、生年順に配列されています。

¥600(税込)
発売日:1997年2月12日