
著者:愛知学芸大学同期 豊田俊充 太田省三 川澄敏次 今泉勇
ISBN:4938403072 【店頭在庫確認】
豊川堂の出版物
目次 1、はじめに 2、黒澤の位置 3、黒澤田楽の由来 4、峯福寺 阿弥陀堂 5、黒澤の人達の生活 6、近年の黒澤 7、黒澤に伝わる田楽 8、おわりに 9、参考資料
三河の三田楽の一つである新城市七郷一色字黒澤の 黒澤田楽 は、例年2月の第一日曜日に阿弥陀堂で田楽が奉納されている。例年、黒澤田楽保存会を中心に、東陽小学校の生徒さんや、以前七郷一色小学校で勤務していた先生方の協力によって開催してきましたが、田楽の舞を継承している人々の高齢化によって非常に厳しい状況にある。田楽の火を消さないでほしいという願いで 黒澤田楽 の本を出版したり、ポストカードを発行してきました。黒澤田楽の本は残部僅少になっており、ポストカードも売れ行き好調で豊川堂各店で販売しております。ぜひ、お買い求め下さい。黒澤田楽を応援し、今後も継承されていくことを願っています。
愛知県新城市七郷一色字黒澤は、愛知県東北部静岡県との県境に接し、標高300から500メートルの山腹に点在する7戸の集落。荻野姓5戸、請井姓1戸、宮下姓1戸。荻野家は源氏の落ち武者と言い伝えられているが実証するものはない。阿弥陀堂の祭り、2月の第一日曜日には「とかけ丸」(荻野豊家に伝わる宝刀)をお堂の祭壇に移して田楽を奉納する。
黒澤の人々は林業と僅かな耕地で生計をたてていた。近年、少子高齢化と林業不振で、若者は働き口を求めて山を下り、残された老人だけで田楽の舞を継承している。
かつては、林業を通して人々は協同し、地主を核として固い絆で結ばれ、結束も固かったが、それがだんだん希薄となって田楽の継承が危ぶまれ、集落の存続までも揺るがしかねない状況である。 何としても田楽の火を消さないで欲しい。田楽を何百年と舞い続けたことは、そこに生きる人達の絆と信仰心の発露であり、集落の人達のエネルギー源ではなかったか。 はじめにより
¥2,000(税込)
発売日:H19年2月1日
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春夏秋冬叢書 季刊そう