「昭和20年8月7日の豊川海軍工廠被爆で、わたしはかけがえのない多くの友人を失った。その日、たまたまサボタージュしたことで命を助かったわたしは、以後ずっと呵責(かしゃく)の念にさいなまれ、詩や小説に思いを託して生きてきた。8年前、胃の全摘手術を受け、生死の間をさまよっていたさなかにも、わずか14歳で命を奪われた同級生たちの無念さ悲しさがひしひしと迫ってきた。彼らの魂がわたしの作品を泛(うか)び上らせてくれたのだと思う」 あとがきより
収められた作品は、「砂の記憶」(福武書店刊「海燕」1985年3月号)、その続編とも言える「塔の夏」(双鷲社刊「双鷲」1991年4月、第35号)の中篇小説2編と長編詩「雲に搏(う)たれて」(思潮社刊『神の礫』1999年11月)、五連詩のパ行から「パピオン」(書肆山田刊『淡きものたちよ』2005年3月)の詩2編。いずれも動員学徒としての暗い体験をテーマにした作品。
目次 パピヨン 砂の記憶 塔の夏 雲に搏たれて あとがき 初出一覧
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